枕屏風(まくらびょうぶ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ 引窓を開けたばかりわざと勝手の戸も開けず、門口も閉めたままで、鍋をかけた七輪の下を煽ぎながら、大入だの、暦だの、姉さんだのを張交ぜにした二枚折の枕屏風の中を横から振向いて覗き込み、「姉や、気分はどうじゃの、少し何かが解って来たか、・・・
泉鏡花
「葛飾砂子」
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・・・二つの床をぴったりとよせて枕屏風が暗い中でも何か違った暗さに私達を取りかこんで居る。 一尺一寸位の四角な面に絶えず白い粉が乱れかかって、戸は今にもたおれそうにガタガタきしんで、はめ込んだガラスの一種異ったビリビリ云う音が寝しずまった家中・・・
宮本百合子
「農村」
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