[副]
1 結末が予期したとおりであるさま。思ったとおり。案の定。「―みごとにやってのけた」
2 (下に仮定の表現を伴って)本当に。「―然らば真実は君の言うとおりだろう」
3 (下に疑問を表す語を伴って)いったい。「―誰が栄冠を手にするか」
出典:青空文庫
・・・すると果して紙切れの上には、妙子が書いたのに違いない、消えそうな鉛・・・ 芥川竜之介「アグニの神」
・・・その日の中に、果しておなじような事が起ったんです。――それは受取っ・・・ 泉鏡花「木の子説法」
・・・月とたたぬうちに父は果たして石塔の主人となられた。一村二十余戸八十歳・・・ 伊藤左千夫「紅黄録」