ねなしかずら【根無葛】
ヒルガオ科の一年生の寄生植物。山野にみられる。茎は黄褐色、針金状の蔓 (つる) で、他の植物にからみつき寄生根の吸盤から養分を吸収する。葉は鱗片 (りんぺん) 状。夏、白い小花を穂状につける。種子は黒褐色の卵形で、漢方で菟糸子 (としし) といい強壮薬に用いる。うしのそうめん。
ねなしぐさ【根無し草】
1 地中に根を張らず、水に浮いている草。浮き草。 2 浮き草のように漂って定まらない物事や、確かなよりどころのない生活のたとえ。「行方も知らぬ—の旅」
ねなしごと【根無し言】
根拠のない言葉や話。つくりごと。
ねなしばな【根無し花】
俳諧で、草木ではないものに「花」の字をつけていう語。花鰹 (はながつお) ・花嫁など。