出典:gooニュース
木の枝葉燃える「樹冠火」発生、風で延焼拡大か 今治山林火災で四国森林管理局
木の枝葉が燃える「樹冠火」が発生し、風にあおられて急斜面に燃え広がったことが延焼拡大の一因と推察している。 調査は8日、同局と愛媛森林管理署、県、今治市がヘリコプターから目視で行った。同局によると、今治市と西条市にまたがる医王山の今治市側や西条市の永納山では、急斜面で焼損が際立ち、黒焦げの地表がむき出しになっていた。樹冠火が発生したとみられ、飛び火を起こしやすい特徴があるという。
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それによりますと、「道の駅今治湯ノ浦温泉」がある南側の斜面での延焼が特に激しく、地表の火が木の枝全体に燃え移る“樹冠火”が起きたとみられるということです。
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京都大防災研究所水資源環境研究センターの峠嘉哉(よしや)特定准教授は「今年の瀬戸内地域の降水量は、例年に比べて少なかった」とし、樹木の上部や先端部の枝葉が燃える「樹冠火(じゅかんか)」が起こった可能性があると指摘。「地表の落ち葉や下草類が燃え広がっていく『地表火』に比べ、樹冠火は拡大が速く、飛び火がしやすい」という。
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