浮動(ふどう)
の例文・使い方・用例・文例(12)
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・・・ ぼんやり眺めている眼には、すべての物象が一面に模糊としたうちに、微かな色彩が浮動しているように見え、いろいろの音響は何の意味も感じさせないで、ただ耳の入口を通りすぎる。 深い深い水底へ沈んで行く小石のように、まっすぐにそろそろと自・・・
宮本百合子
「禰宜様宮田」
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・・・リアリスティックであるようだが読者はそれがすべて藤村流の気分・心持で圧えられ、思い入れを伴って描かれ、人物自体、動作自体が地の文の上に浮動して活躍していないことを感じる。ダイナミックでない。自由でない。精緻であるが、縫いつぶしの刺繍を見るよ・・・
宮本百合子
「「夜明け前」についての私信」
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