球が走る
投球にスピードが乗り威力を増す。
玉敷く
玉を敷き並べる。また、玉を敷いたように美しいようすである。「—・ける清きなぎさを潮満てば飽かず我行く帰るさに見む」〈万・三七〇六〉
玉散る
1 玉となって飛び散る。「—・る汗」「奥山にたぎりて落つる滝つ瀬に—・るばかり物な思ひそ」〈後拾遺・雑六〉 2 刀剣の刃が、すごみを帯びて光りきらめく。「抜けば—・る氷の刃 (やいば) 」
玉となって砕くとも瓦となって全からじ
《「北斉書」元景安伝から》男子たる者は、名誉のために死ぬことはあっても、いたずらに生きながらえるだけのつまらない生涯を送りたくはない。
玉なす
1 玉のような形になっている。「—汗」 2 玉のように美しく立派である。「竹葉の一滴を—金盃に移し」〈浮・一代女・一〉
玉に瑕
それさえなければ完全であるのに、ほんの少しの欠点があること。「体が弱いのが—だ」
玉に使う
たくらみの手段に使う。「わざと須河奴 (め) を—・って、しばしば牛肉屋へ出掛たがネ」〈逍遥・当世書生気質〉
玉琢かざれば器を成さず
《「礼記」学記から》生まれつきすぐれた才能を有していても、学問や修養を積まなければ立派な人間になることはできない。玉磨かざれば光なし。
玉磨かざれば光なし
「玉琢 (みが) かざれば器 (うつわ) を成さず」に同じ。
玉を懐いて罪あり
《「春秋左伝」桓公一〇年から》身分不相応のものを持つと、とかくわざわいを招くことになる。