でんがくがえし【田楽返し】
1 歌舞伎の大道具の一。背景の書き割りの一部を切り抜き、上下または左右の中心を軸に回転させ、背面を出す仕掛け。 2 田楽豆腐の両面をあぶるときの動作のように、左右にはねかえすこと。「右と左へ一時 (いっとき) に、—にばたばたばたと打ち据ゑられ」〈浄・忠臣蔵〉
でんがくざし【田楽刺(し)】
田楽豆腐のように、槍などでまん中を刺しつらぬくこと。いもざし。
でんがくどうふ【田楽豆腐】
長方形に切った豆腐を串 (くし) に刺して火であぶり、味噌を塗ってさらに焼いたもの。田楽。おでん。《季 春》
でんがくほうし【田楽法師】
田楽を演じることを専門の仕事とした僧形の芸人。田楽。
でんがくやき【田楽焼(き)】
豆腐・ナス・魚などを串 (くし) に刺して火にあぶり、味噌を塗ってさらに焼いた料理。田楽。《季 春》