しゃかいほけんしんりょうほうしゅうしはらいききん【社会保険診療報酬支払基金】
医療保険制度を円滑に運営するために設立された審査機関。昭和23年(1948)制定の社会保険診療報酬支払基金法により設立された民間法人。保険医療機関などから提出される被用者保険分に係るレセプトの審査および支払い、老人保健・退職者医療・介護保険関係業務に係る保険者拠出金の徴収、市町村への交付金交付などの業務を行う。診療報酬支払基金。
しゃかいほけんちょう【社会保険庁】
厚生省(現厚生労働省)の外局として昭和37年(1962)に設置。国民年金・厚生年金保険・政府管掌健康保険などの業務運営を担ってきたが、不正な事務処理や年金記録のずさんな管理が相次いで発覚したことなどから、平成19年(2007)の通常国会で解体・改革が決定。政府管掌健康保険の運営は平成20年(2008)10月から協会けんぽとして全国健康保険協会に、公的年金の運営は平成22年(2010)1月から日本年金機構に引き継がれた。
しゃかいほけんびょういん【社会保険病院】
平成26年(2014)3月まで社団法人全国社会保険協会連合会が運営した病院。全国に48施設あったが、地域医療機能推進機構などに譲渡された。社保病院。→厚生年金病院 [補説]政府管掌健康保険(現在の協会けんぽ)による保険診療を確保するため、主に昭和20年代に整備されたが、平成16年(2004)に、公的年金資金の年金給付以外への流用が問題化したことなどから、整理の対象となった。
しゃかいほけんりょう【社会保険料】
社会保険の加入者が支払う保険料。健康保険・国民健康保険・長寿医療保険(後期高齢者医療保険)・介護保険・国民年金・国民年金基金・農業者年金・厚生年金・共済年金などの公的保険の保険料。雇用保険の被保険者として負担する労働保険料も社会保険料に含まれる。
しゃかいほけんろうむし【社会保険労務士】
各種社会保険に関する提出書類の作成や提出、手続きの代行などの業務を行う者。国家試験がある。社労士。
しゃかいほけんじむしょ【社会保険事務所】
旧社会保険庁の出先機関。各都道府県に設置された地方社会保険事務局の下部組織として年金事務を扱った。年金記録問題によって失われた公的年金制度に対する国民の信頼を回復するため、平成22年(2010)1月に社会保険庁が廃止され、日本年金機構が発足したことに伴い、社会保険事務所は同機構の年金事務所へ移行した。
しゃかいほけんとくべつかいけい【社会保険特別会計】
労働保険特別会計と年金特別会計のこと。