ぎおんえ【祇園会】
京都市の祇園社の祭礼。昔は毎年陰暦6月7日から14日まで行われたが、現在は7月17日から24日まで。山鉾 (やまぼこ) 巡行などがある。夏の疫病よけのご利益があるとされる。祇園御霊会 (ごりょうえ) 。祇園祭。屏風 (びょうぶ) 祭。《季 夏》「—や二階に顔のうづ高き/子規」
ぎおんしゃ【祇園社】
京都市東山区にある八坂神社の旧称。
ぎおんしょうじゃ【祇園精舎】
《(梵)Jetavana-vihāraの訳》須達 (しゅだつ) 長者が、中インドの舎衛城 (しゃえじょう) の南にある祇陀 (ぎだ) 太子の林苑を買い取り、釈迦とその教団のために建てた僧坊。祇陀林寺。
ぎおんづくり【祇園造(り)】
京都の八坂神社本殿にみられる建築様式。入母屋 (いりもや) 造りの母屋の前方に向拝 (こうはい) を設け、さらに側面および背面の三方に庇 (ひさし) 部分を設けたもの。
ぎおんどうふ【祇園豆腐】
江戸時代、京都の祇園社門前の二軒茶屋が売り出した田楽 (でんがく) 豆腐。平たく切った豆腐を串にさして両面を焼き、味噌たれを塗って上に麩粉 (ふこ) などを振ったもの。現在は木の芽田楽をいう。
ぎおんのかみ【祇園の神】
八坂神社の祭神。牛頭天王 (ごずてんのう) (素戔嗚尊 (すさのおのみこと) )と八柱御子神(天照大神 (あまてらすおおみかみ) の五男三女神)と少将井の宮(櫛名田比売 (くしなだひめ) )。
ぎおんのよざくら【祇園の夜桜】
京都市の円山公園の夜桜見物。かがり火に照らされたしだれ桜を観賞する。
ぎおんばやし【祇園囃子】
1 祭り囃子の一つで、京都八坂神社の祇園会のときに、山鉾 (やまぼこ) の上などで、笛・太鼓・鉦 (かね) ではやされるもの。《季 夏》 2 歌舞伎下座音楽で、祇園会の山鉾巡行の囃子の趣にならったもの。「弁天小僧」のつらね、「助六」の股くぐりのくだりなどに使われる。
ぎおんぼう【祇園坊】
広島県芸北地方から産する渋柿。また、その干し柿。《季 秋》
ぎおんまつり【祇園祭】
「祇園会 (ぎおんえ) 」に同じ。