たちはらきょうしょ【立原杏所】
[1786〜1840]江戸後期の文人画家。水戸の人。翠軒の長男。名は任。字 (あざな) は子遠。別号、東軒など。谷文晁 (たにぶんちょう) に学び、中国明・清代の絵を研究。
たちはらすいけん【立原翠軒】
[1744〜1823]江戸後期の儒学者。水戸藩士。名は万。字 (あざな) は伯時。別号、東里。徂徠学と折衷学を学び、彰考館総裁となった。「大日本史」の校訂に努め、水戸藩政にも尽力。著「海防集説」「西山遺聞」など。
たちはらまさあき【立原正秋】
[1926〜1980]小説家。朝鮮の生まれ。能に深く傾倒し、独特な美意識と叙情性にあふれた作風で人気を集め、多くのベストセラーを生み出した。「白い罌粟 (けし) 」で直木賞受賞。他に「薪能 (たきぎのう) 」「帰路」「冬のかたみに」など。
たちはらみちぞう【立原道造】
[1914〜1939]詩人。東京の生まれ。堀辰雄・室生犀星 (むろうさいせい) に師事。リルケを好み、「四季」の同人として音楽的な叙情詩を発表した。詩集「萱草 (わすれぐさ) に寄す」「暁と夕の詩」など。