粘液(ねんえき)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・洗腸の液はしばらくすると、淡黒い粘液をさらい出した。自分は病を見たように感じた。「どうでしょう? 先生」「何、大したことはありません。ただ氷を絶やさずに十分頭を冷やして下さい。――ああ、それから余りおあやしにならんように」先生はそう云っ・・・
芥川竜之介
「子供の病気」
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・・・噛み破ると透明な粘液の糸を引く。これも国を離れて以来再びめぐり逢わないものの一つである。 旧城のお濠の菱の実も今の自分には珍しいものになってしまった。あの、黒檀で彫刻した鬼の面とでも云ったような感じのする外殻を噛み破ると中には真白な果肉・・・
寺田寅彦
「郷土的味覚」
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