罰当(た)り(ばちあたり)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ 両手にうけて捧げ参らす――罰当り……頬を、唇を、と思ったのが、面を合すと、仏師の若き妻の面でない――幼い時を、そのままに、夢にも忘れまじき、なき母の面影であった。 樹島は、ハッと、真綿に据えたまま、蒼白くなって飛退った。そして、両・・・
泉鏡花
「夫人利生記」
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・・・ 吉弥の病気はそうひどくないにしても、罰当り、業さらしという敵愾心は、妻も僕も同じことであった。しかし、向うが黴毒なら、こちらはヒステリ――僕は、どちらを向いても、自分の耽溺の記念に接しているのだ。どこまで沈んで行くつもりだろう?「・・・
岩野泡鳴
「耽溺」
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