茂る/繁る(しげる)
の例文・使い方・用例・文例(12)
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・・・然し、人気なく木立に蝉の声が頻りな中に、お成座敷の古い茅屋根の軒下に繁る秋草などを眺めると、或る落付きがある。私共は座敷にある俳句を読んだりした。「どうです? 一句――」 呑気に俳句の話が弾んだ。「百日紅というのだけは浮んだんで・・・
宮本百合子
「九月の或る日」
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・・・このめぐりの野は年毎に一たび焚きて、木の繁るを防ぎ、家畜飼う料に草を作る処なれば、女郎花、桔梗、石竹などさき乱れたり。折りてかえりて筒にさしぬ。午後泉に入りて蟹など捕えて遊ぶ。崖を下りて渓川の流に近づかんとしたれど、路あまりに嶮しければ止み・・・
森鴎外
「みちの記」
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