きくちがわ【菊池川】
熊本県北部を流れる川。阿蘇 (あそ) 外輪山北西麓に源を発し、玉名市で島原湾に注ぐ。長さ約71キロ。上流は渓谷美を呈し、オオサンショウウオ・ヤマメなどが生息。
きくちかん【菊池寛】
[1888〜1948]小説家・劇作家。香川の生まれ。本名、寛 (ひろし) 。第三次・第四次「新思潮」同人。文芸家協会の設立に尽力し、雑誌「文芸春秋」を創刊。のち、芥川賞・直木賞を制定した。小説「恩讐の彼方に」「藤十郎の恋」「真珠夫人」、戯曲「屋上の狂人」「父帰る」など。
きくちかんしょう【菊池寛賞】
菊池寛を記念して設けられた年1回の文化賞。文学・演劇・映画・新聞・放送・雑誌・出版などの分野で、その年度に創造的な業績を挙げた個人や団体に授与される。
きくちけいげつ【菊池契月】
[1879〜1955]日本画家。長野の生まれ。旧姓は細野、本名、完爾。児玉果亭に学び、京都に出て菊池芳文に師事。円山・四条派の写生風に大和絵の手法を加えた古典的風趣の歴史人物画を描き、初期文展以来、京都画壇で指導的立場に立った。
きくちござん【菊池五山】
[1769〜1849]江戸後期の漢詩人。讃岐 (さぬき) の人。名は桐孫 (まさひこ) 。通称、左太夫。市河寛斎に学び、のち江戸詩壇の代表的存在となった。著「五山堂詩話」。
きくちし【菊池市】
⇒菊池
きくちじんじゃ【菊池神社】
菊池市にある神社。祭神は菊池武時・武重・武光。明治3年(1870)菊池城址に社殿を創建。
きくちせいし【菊池正士】
[1902〜1974]実験物理学者。東京の生まれ。菊池大麓 (だいろく) の四男。大阪大学教授。雲母を用いた電子線回折を研究し、菊池線・菊池帯などの菊池図形とよばれる回折模様を発見。ドイツ留学後、大阪大学にサイクロトロンなどを建設。日本原子力研究所(現、日本原子力研究開発機構)理事長などを歴任。文化勲章受章。
きくちだいろく【菊池大麓】
[1855〜1917]数学者。江戸の生まれ。箕作秋坪 (みつくりしゅうへい) の次男。英国に留学。日本の近代数学および数学教育の確立に貢献。文部大臣、東大・京大総長、学士院長などを歴任。
きくちたけしげ【菊池武重】
[?〜1341]南北朝時代の武将。肥後の人。武時の長男。肥後守。足利尊氏 (あしかがたかうじ) が建武政府に反したとき、新田義貞に従って箱根で奮戦。のち、九州に帰り、南朝軍の中心として戦った。