ゆきあいあね【行き合ひ姉】
異父同母の姉。「二歳で別れし娘なれば、われらとも—」〈浄・国性爺〉
ゆきあいきょうだい【行き合ひ兄弟】
異父同母の兄弟姉妹。また、親の結婚により兄弟となった連れ子どうし。いきあいきょうだい。「小町と其方は—」〈浄・七小町〉
ゆきあいのま【行き合ひの間】
交差する、また接するもののすきま。ゆきあいのひま。「夜や寒き衣やうすきかたそぎの—より霜や置くらむ」〈新古今・神祇〉
ゆきあいふうふ【行き合ひ夫婦】
連れ子どうしが結婚した夫婦。ゆきあいのめおと。
ゆきあいのそら【行き合ひの空】
1 夏から秋へと移り変わるころの空。「夏衣片 (かた) へ凉しくなりぬなり夜や更 (ふ) けぬらん—」〈新古今・夏〉 2 牽牛 (けんぎゅう) 星と織女星が出会う七夕の空。「万代 (よろづよ) に君ぞ見るべき七夕の—を雲の上にて」〈金葉・秋〉
ゆきあいのわせ【行き合ひの早稲】
夏から秋へ移り変わるころの早稲。「娘子 (をとめ) らに—を刈る時になりにけらしも萩の花咲く」〈万・二一一七〉