・・・何故ならこうして新しい社会に生きられる様になった中国人民、婦人達こそ、日本の人民が婦人が帝国主義の戦争によってどんなに苦しめられ、そして今も尚買弁的な政府のもとで不幸を解決されずにいるかと云う事を真に理解し、同情する事の出来る人々です。・・・ 宮本百合子 「今年こそは」
・・・これらすべては政権の買弁的性質の増大とともに一般の批判にさらされる立場におかれている。日本の人民は今日においてはじめて憲法に規定されている言論の自由と良心の自由とを行動のうえに発揮する必要にせまられている。戦争挑発と日本の軍国主義の再燃にた・・・ 宮本百合子 「今日の日本の文化問題」
・・・ しかし、日本の保守政党が、買弁の立場に立って人民の平和への念願と生活安定の欲求をうらぎるとき、参政権のある日本の婦人たちは、なお、保守政党へ投票しつづける義務をもつだろうか。そうでないことは明らかである。 わたしたちの日常をみたし・・・ 宮本百合子 「戦争はわたしたちからすべてを奪う」
出典:青空文庫