足労(そくろう)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・その夜七時ごろ町なる某という旅人宿の若者三角餅の茶店に来たり、今日これこれの客人見えて幸衛門さんに今からすぐご足労を願いますとのことなり。幸衛門は多分塩の方の客筋ならんと早速まかり出でぬ。 次の日奥の一室にて幸衛門腕こまぬき、茫然と考え・・・
国木田独歩
「置土産」
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・・・ 四五度足労をして、もう隠居に話しても仕様がないと思った栄蔵は、若主人に、細かくいろいろの事を話して、東京の川窪から智恵をつけられた通り、川窪自身が非常に差し迫った入用があって居る様に話した。 若主人は、山岸家と書いた厚い帳簿――そ・・・
宮本百合子
「栄蔵の死」
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