足が向く
知らず知らずその方へ行く。「なじみの店に—・く」
足に任せる
特に目的を決めないで、気の向くままに歩く。また、足の力の続く限り歩く。「—・せて全国各地を旅する」
足の踏み場もない
足を下ろすだけのわずかなすき間もないほど、物が散らかっている。
足参る
貴人の足をもみ、さする。「御—・れと候へば、参り候ひつる」〈今昔・二六・一七〉
足を洗う
悪い仲間から離れる。好ましくない生活をやめる。職業・仕事をやめる場合にも用いる。「やくざな稼業から—・う」
足を入れる
ある場所、ある世界に入る。「芸能界に—・れる」
足を奪う
事故などが交通機関を止めて、人の移動を不可能にする。「大雪が市民の—・う」
足を限りに
足の続く限り。歩ける限り。
足を重ねて立ち目を側てて視る
《「史記」汲黯 (きゅうあん) 伝から》両足をくっつけて立ち、うつむいて横目でうかがう。非常に恐れるさまをいう。
足を掬う
相手のすきをついて失敗させる。「ライバルの—・う」 [補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「足をすくわれる」と「足下をすくわれる」について、どちらの言い方を使うか尋ねたところ、次のような結果が出た。 平成19年度調査平成28年度調査足をすくわれる(本来の言い方とされる)16.7パーセント26.3パーセント足下をすくわれる(本来の言い方ではない)74.1パーセント64.4パーセント