たつみあがり【辰巳上(が)り】
[名・形動] 1 言葉や動作が荒々しいこと。また、そのさま。「俺 (おら) が家はむかし代官だぞよ、と二言めには—に成りますので」〈鏡花・眉かくしの霊〉 2 声が調子はずれに甲高いこと。また、そのさま。「—のとんきょ声」〈浄・盛衰記〉 3 江戸深川の遊女や芸者の出身であること。「焼くはづさ—の小指なり」〈柳多留・一〇四〉
たつみげいしゃ【辰巳芸者】
江戸深川の芸者のこと。男装をまねて宴席で羽織を着たので、羽織芸者ともよばれ、意気と侠気 (きょうき) を売り物にした。→辰巳2
たつみことば【辰巳言葉】
江戸深川の遊里で用いられた言葉。吉原の「ありんす」に対して「ござんす」を用い、威勢のよさを売り物とした。