いでんカウンセラー【遺伝カウンセラー】
遺伝子疾患に関する不安や悩みを抱えている人に対して適切な情報を提供し、当事者が自律的に意思決定を行えるように心理的・社会的に支援する保健医療の専門職。→認定遺伝カウンセラー
いでんカウンセリング【遺伝カウンセリング】
遺伝子疾患に関する不安や悩みを抱えている人に対して、専門医や遺伝カウンセラーが適切な情報を提供するとともに、心理的・社会的支援を行う医療関連行為。遺伝相談。
いでんしっかん【遺伝疾患】
⇒遺伝子疾患
いでんしドーピング【遺伝子ドーピング】
スポーツ選手が遺伝子治療の技術を利用し、競技に有利な身体機能を得るために体外から人工的に改変した遺伝子を導入すること。筋肉増強、赤血球増量などの効果が得られる。 [補説]薬物とは異なり、尿や血液を分析する通常のドーピング検査では、その使用を明らかにすることは困難とされる。
いでんしドライブ【遺伝子ドライブ】
ゲノム編集技術を利用して、ある有性生殖を行う生物の特定の遺伝子を改変し、集団の遺伝構成を変更すること。ゲノム編集の機構そのものを遺伝子に組み込むことで、改変された遺伝子が常にすべての子の染色体に複製されるようにし、特定の形質を集団全体に速やかに広めることが可能となる。 [補説]マラリアを媒介する蚊を不妊にする研究が進められているが、ある生物種の遺伝構成を不可逆的に改変し、絶滅させしまう可能性もあり、その利用の倫理上の是非が問われている。
いでんしびょう【遺伝子病】
⇒遺伝子疾患
いでんせいけっかんしんけいせいふしゅ【遺伝性血管神経性浮腫】
⇒遺伝性血管性浮腫
いでんせいけっかんせいふしゅ【遺伝性血管性浮腫】
遺伝子の変異により、ブラジキニンが局所的に過剰に産生され、皮膚や粘膜に浮腫ができる疾患。遺伝性血管神経性浮腫。HAE(hereditary angioedema)。→血管性浮腫
いでんせいしっかん【遺伝性疾患】
⇒遺伝子疾患
いでんせいすいえん【遺伝性膵炎】
遺伝によって家族の中に慢性膵炎が多発する、まれな病気。カチオニックトリプシノーゲンという遺伝子の変異を背景とすることが多い。指定難病の一。 [補説]日本では、家族に複数の膵炎患者がいて、少なくとも1人は大量飲酒など慢性膵炎の成因が認められず、患者が一世代のみの場合、少なくとも1人が40歳以下で発症していること、または、カチオニックトリプシノーゲンの変異を有することが遺伝性膵炎と診断される条件となる。