みやこぐさ【都草】
マメ科の多年草。山野に生え、茎は細くて地をややはい、葉は3枚の楕円形の小葉と2枚の托葉とからなる複葉。春から夏にかけ、黄色い蝶形の花を開く。豆果は熟すと裂けて小さい豆を飛ばす。こがねぐさ。きれんげ。みやこばな。《季 夏》
みやここしまき【都腰巻(き)】
毛糸でメリヤス編みにした筒形の腰巻き。
みやこざさ【都笹】
イネ科の植物。山地に群生し、高さ約1メートル。茎の節は膨らむ。葉は茎の先に数枚つき、質が薄く、冬に縁が白くなる。京都の比叡山で発見された。
みやこじ【都路】
1 都の道。 2 都へ行く道。「—を遠みか妹 (いも) がこのころは祈 (うけ) ひて寝 (ぬ) れど夢 (いめ) に見え来ぬ」〈万・七六七〉
みやこそだち【都育ち】
都で育ったこと。また、その人。都会育ち。
みやこぞめ【都染(め)】
⇒京染 (きょうぞ) め
みやこたなご【都鱮】
コイ科タナゴ亜科の淡水魚。全長6、7センチくらい。日本特産で、関東地方の水のきれいな小川や池に生息するが、絶滅に瀕 (ひん) している。天然記念物。
みやこづめ【都詰(め)】
将棋で、王将を盤の中央で詰めること。→雪隠 (せっちん) 詰め
みやこどり【都鳥】
1 チドリ目ミヤコドリ科の鳥。全長約45センチ。頭と背が黒色、腹が白く、足とくちばしが赤い。日本では迷鳥とされるが飛来記録は少なくなく、春秋や冬に海岸でみられ、二枚貝をこじあけて食べる。みやこしぎ。 2 ユリカモメの別名。古くから歌や物語に現れる。《季 冬》「嘴 (くち) あかきあはれまづ見よ—/万太郎」 3 ミヤコドリガイの別名。
みやこどりがい【都鳥貝】
ユキスズメガイ科の巻き貝。房総半島以南の潮間帯にみられ、貝殻は笠形で、殻径約1センチ。