風狂(ふうきょう)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・彼は窓際に倚って風狂というものが存在した古い時代のことを思った。しかしそれを自分の身に当て嵌めることは堯にはできなかった。 五 いつの隙にか冬至が過ぎた。そんなある日堯は長らく寄りつかなかった、以前住んでいた町の質店・・・
梶井基次郎
「冬の日」
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・・・家内ひっそりと、八角時計の時を刻む音ばかり外は物すごき風狂えり。『時に吉さんはどうしてるだろう』と幸衛門が突然の大きな声に、『わたしも今それを思っていたのよ』とお絹は針の手をやめて叔父の方を見れば叔父も心配らしいまじめな顔つき。・・・
国木田独歩
「置土産」
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