かつおいろり【鰹色利】
かつお節を作るときに出た汁を煮詰めたもの。味付けに用いる。
かつおぎ【鰹木】
神社・宮殿の、棟木の上に直角に並べた装飾の木。断面は円・角・五角形など。形がかつお節に似ているところからいう。
かつおくじら【鰹鯨】
⇒似鯨 (にたりくじら)
かつおけずりぶし【鰹削り節】
削り節の一種。JAS(日本農林規格)の規格で、カツオのふし(荒節)を削ったもの。→鰹枯節 (かれぶし) 削り節
かつおどり【鰹鳥】
1 カツオドリ目カツオドリ科の鳥。全長76センチくらい。頭部と背面は黒褐色、腹は白。魚食性で、カツオの群れの上をよく飛ぶ。孤島の断崖 (だんがい) ・岩壁で繁殖。世界の熱帯海に分布。日本では、九州および伊豆七島以南の海上でみられる。 2 カツオドリ目カツオドリ科の鳥の総称。カツオドリ・アカアシカツオドリ・アオツラカツオドリなど。
かつおのえぼし【鰹の烏帽子】
ヒドロ虫綱カツオノエボシ科の腔腸動物。暖流域を浮遊。さまざまな個虫が集まって一つのクラゲをなしている。気胞体は烏帽子形で、長径約10センチ、青藍色。触手は3メートルも伸び、刺胞 (しほう) の毒が強い。電気くらげ。《季 秋》
かつおのかんむり【鰹の冠】
ヒドロ虫綱カツオノカンムリ科の腔腸動物。暖流とともに浮遊し、夏、太平洋岸でみられる。気胞体は長径約5センチの平たい楕円形で、この上に三角の帆を立てた形をし、周縁は青藍色、中央は無色。
かつおぶし【鰹節】
カツオの肉を蒸して干し固め、黴付 (かびつ) けと日干しを繰り返したもの。削って料理にかけたり、だしを取ったりして用いる。うまみ成分であるイノシン酸を多量に含む。かつぶし。おかか。→生 (なま) り節 →削り節 [補説]祝儀に用いる際は、「勝男節」「勝男武士」などとも当てて書く。大形のカツオを三枚におろし、片身をさらに背・腹の二つに切り分けて作ったものを本節、小形のカツオを三枚におろし、片身を1本のかつお節にしたものを亀節 (かめぶし) という。切り分けたカツオの身を煮た(蒸した)あと、燻 (いぶ) して寝かせるという作業を繰り返したものを荒節という。荒節に付着したタールを削り、黴付けと日干し、黴落としなどを多いときで6回繰り返す。普通この黴付けの工程を行ったものをかつお節という。また特に、2〜3回黴付けしたものを枯節 (かれぶし) 、それ以上黴付けしたものを本枯節といい、極上品とされる。
かつおぶしけずりぶし【鰹節削り節】
JAS(日本農林規格)の規格で、鰹枯節 (かれぶし) 削り節の旧称。
かつおぶしむし【鰹節虫】
甲虫目カツオブシムシ科の昆虫の総称。体長1センチ以下。トビカツオブシムシ・ヒメマルカツオブシムシなどがあり、動物標本・毛製品・乾燥食品などを食害するものが多い。