とりいだち【鳥居立ち】
両足を踏み広げて立ちはだかること。仁王 (におう) 立ち。「—にぞまたがったる」〈浄・反魂香〉
とりいだな【鳥居棚】
床の間の脇に設ける棚の一種。上に袋棚があり、下には、左右に低く中央に高く3枚の棚をかけたもの。
とりいつむじ【鳥居旋毛】
二つ並んでいるつむじ。「少しつむじが曲がって二つあるから—で」〈滑・魂胆夢輔譚〉
とりいは【鳥居派】
浮世絵の一派。鳥居清信を始祖とする。美人画や役者絵にすぐれ、元禄(1688〜1704)初めごろから世襲的に芝居の絵看板・絵本番付を描き、現代まで続いている唯一の流派。
とりいまえまち【鳥居前町】
神社の鳥居の前に発達した町。神社を中心として成り立っている町。伊勢市など。
とりいもとただ【鳥居元忠】
[1539〜1600]安土桃山時代の武将。徳川家康に仕え、姉川・三方ヶ原・長篠などの戦いで戦功をあげた。関ヶ原の戦いに際して伏見城を守り、石田方に包囲されて自刃。
とりいようぞう【鳥居耀蔵】
[1796〜1873]江戸後期の幕臣。林述斎の子。名は忠耀 (ただてる) 。旗本鳥居家の養子。目付になり蛮社の獄で洋学者を弾圧。町奉行として天保の改革を推進。のち、失脚。
とりいりゅうぞう【鳥居竜蔵】
[1870〜1953]考古学者・人類学者。徳島の生まれ。国学院大学・上智大学・北京の燕京大学教授を歴任。国内のほか、東アジアのほぼ全域を研究調査し、考古学・民族学・人類学に多くの業績を残した。
とりいわく【鳥居枠】
1 頭部を切り去った角錐形の木枠。中に石を詰めて防水工事に用いる。 2 支柱の一種。両脚の頭部に横木を渡したもの。坑道などの支えに用いる。