鼠が塩を引く
《ネズミが塩を引いて行くのは少量ずつだが、度重なっていつの間にか多量になるところから》小事が積もり積もって大事になることのたとえ。また、少しずつ減っていったあげくに、すっかりなくなってしまうことのたとえ。
鼠壁を忘る壁鼠を忘れず
ネズミは自分がかじった壁のことなど忘れているが、壁はネズミにかじられたことを忘れない。苦しめられた恨みは長く消えないことのたとえ。
鼠に引かれる
家の中に一人きりでいて、さびしいことのたとえ。
ねずみあな【鼠穴】
壁などにネズミがかじってあけた穴。
ねずみいらず【鼠入らず】
ネズミが入らないように作った食器棚。
ねずみいるか【鼠海豚】
クジラ目ネズミイルカ科の哺乳類。体長約1.8メートル。頭が丸く、吻 (ふん) はとがっていない。北半球の温帯・寒帯の海に分布。
ねずみいろ【鼠色】
ネズミの毛色のような淡黒色。灰色。ねず。「—の目立たないスーツ」
ねずみおい【鼠生ひ】
生まれたばかりのネズミ程度に非常に小さく幼いこと。「小さきよりも、世に言ふなる—のほどにだにあらぬを」〈かげろふ・下〉
ねずみおとし【鼠落(と)し】
ネズミをその中に落とし入れて捕らえる器具。
ねずみがえし【鼠返し】
ネズミの侵入を阻むための装置。校倉 (あぜくら) ・板倉の支柱や蔵の入り口に取り付ける逆斜面の板の類。