明日は明日の風が吹く
明日はまた、別の成り行きになるので、くよくよするな、の意。
朝には紅顔ありて夕べには白骨となる
《和漢朗詠集・下の「朝に紅顔あって世路に誇れども、暮 (ゆふべ) に白骨となって郊原に朽ちぬ」から》この世は無常で、人の生死は予測できないことをいう。
朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり
《「論語」里仁 (りじん) から》朝に人としての大切な道を聞いて悟ることができれば、その晩に死んでも心残りはないという意。
朝に夕べを謀らず
《「春秋左伝」昭公元年から》朝にその日の夕方のことを考えないの意から、先のことを考えない、また、考える余裕がないことをいう。朝に夕べを慮 (おもんぱか) らず。
あしたてんき【明日天気】
子供の遊戯の一。下駄 (げた) などの履物を蹴り上げて、落下して表が出れば晴れ、裏が出れば雨として、翌日の天気を占うもの。雨か日和 (ひより) か。
あしたどころ【朝所】
「あいたんどころ」に同じ。「事(=豊明ノ節会)果てて、高御座 (たかみくら) より—へなりぬ」〈中務内侍日記・下〉
あしたのつゆ【朝の露】
朝、草葉に置いた露。はかない人生のたとえに用いる。「—に異ならぬ世を」〈源・夕顔〉
あしたば【明日葉/鹹草】
セリ科の多年草。海岸近くに生え、高さ約1メートル。茎や葉を切ると黄色い汁が出る。葉は複葉で厚く、冬でも緑色。秋、多数の黄色い小花が集まって咲く。葉を摘んでも翌日若葉が出てくるほど強いので、この名がある。若葉を食用とし、八丈島などで栽培。八丈草。あしたぐさ。《季 夏》