姓氏の一。
いわやいちろく【巌谷一六】
[1834〜1905]書家。近江 (おうみ) の人。本名、修。字 (あざな) は誠卿。小波 (さざなみ) の父。政治家として活躍する一方、能書家として知られ、独自の書風を示した。
いわやさざなみ【巌谷小波】
[1870〜1933]児童文学者・俳人。東京の生まれ。本名、季雄 (すえお) 。別号、漣山人 (さざなみさんじん) 。尾崎紅葉らと硯友社 (けんゆうしゃ) を結成。のち創作童話を発表。また、おとぎ話の口演にも力を注いだ。童話「こがね丸」、童話集「日本昔噺」「世界お伽噺」など。
いわやと【岩屋戸】
《「いわやど」とも》岩屋の入り口。いわと。「—に立てる松の木汝 (な) を見れば昔の人を相見るごとし」〈万・三〇九〉
出典:青空文庫
・・・向うには夜霧の中に、岩屋の戸らしい一枚岩が、どっしりと聳えている・・・ 芥川竜之介「神神の微笑」
・・・正義も理窟をつけさえすれば、敵にも味方にも買われるものである。・・・ 芥川竜之介「侏儒の言葉」
・・・にとって田中君は、宝窟の扉を開くべき秘密の呪文を心得ているアリ・・・ 芥川竜之介「葱」