・・・されず「文学の党派性のかわりに、文学の純粋性が持ちこまれている」結果になったことを指摘している。 けれども、この論文には、筆者自身が生活と思考との中でまだ十分にこね切っていない、種々の理解がやや皮相的に持ち出されている。たとえば「第一の・・・ 宮本百合子 「文学に関する感想」
・・・陰気で保守的な反政府的な反ブルジュア的な王党派の町。くさるリュシアン○小麦商ボナール氏のところに部屋をもった。前には中佐侯爵が住んでいた。それを知らずにリュシアンはかわって反感をもたれてる〔欄外に〕 マクシミリアン・ラマルク 1・・・ 宮本百合子 「「緑の騎士」ノート」
・・・一個の救国運動である。一党派の問題でもなければ、ましてや、時節柄という形容詞をつけられるような種類のことではない。 政府が無能であるとき、破局を救う何の実力ももたないとき、私たち人民は自らを救わなければならない。自らを救うことによって、・・・ 宮本百合子 「私たちの建設」
・・・ 六、党派的野心ありや 党派という程のものがあるかどうだか知らない。前に云った草平君の間柄だけなら、党派などと大袈裟に云うべきではあるまい。 七、朝日新聞に拠れる態度 朝日新聞の文芸欄にはいかにも一種・・・ 森鴎外 「夏目漱石論」
出典:青空文庫