ところがき【所書(き)】
紙などに住所を書きつけること。また、その書いた住所。「—を頼りに居所をさがす」
ところがまえ【所構え】
⇒所払い
ところがら【所柄】
その場所の性質。場所柄。「—をわきまえた服装」「—魚がうまい」
ところことば【所言葉】
その土地の言葉。方言。「異名を—にて杓 (しゃく) と言へり」〈浮・一代男・三〉
ところざけ【所酒】
その土地でつくられる酒。地酒 (じざけ) 。「—の辛口」〈浮・永代蔵・一〉
ところじち【所質】
中世の質取り行為の一。債権者が債務の支払いを求めて、債務者の属する組織体の成員やその動産を私的に差し押さえること。
ところじまん【所自慢】
自分の故郷や、現在住んでいる所を自慢すること。
ところずら【野老葛】
[名]トコロの古名。「稲幹 (いながら) に這ひ廻 (もとほ) ろふ—」〈記・中・歌謡〉 [枕] 1 同音の繰り返しで「常 (とこ) しく」にかかる。「—いや常しくに我かへり見む」〈万・一一三三〉 2 芋を掘るとき、つるをたどるところから、「尋 (と) め行く」にかかる。「懸 (か) け佩 (は) きの小大刀 (をだち) 取り佩き—尋め行きければ」〈万・一八〇九〉
ところそだち【所育ち】
その土地に生まれ育つこと。また、その人。「—も物紛れして」〈浮・一代男・四〉
ところたがえ【所違へ】
ある場所と他の場所をまちがえること。「—などならば、おのづからまた言ひに来なむ」〈枕・二七七〉