ねごろかん【値頃感】
品物の価値相応の値段である感じ。また、買い得であるという感じ。「連日の株価下落で—から買い戻しが入る」
ねごろぐみ【根来組】
江戸幕府の鉄砲百人組の一。天正13年(1585)根来寺の衆徒が豊臣秀吉に討伐されたのち、徳川家康に浜松で召し出されて組織したもの。
ねごろじ【根来寺】
和歌山県岩出市にある真言宗の総本山。山号は一乗山。正しくは大伝法院。大治5年(1130)覚鑁 (かくばん) が高野山に開いた伝法院に始まる。のち、根来の豊福寺に移転。正応元年(1288)頼瑜 (らいゆ) が大伝法院の堂塔をここに移し、新義真言宗の拠点としての根来寺が成立。戦国時代には多数の僧兵根来衆を擁して豊臣秀吉と対立し、焼き打ちされたが、紀州徳川家の外護により復興。天文16年(1547)完成の多宝塔は大塔形式をもつ遺構で国宝。
ねごろしゅう【根来衆】
根来寺の僧兵。南北朝時代以後、特に戦国時代に鉄砲で武装して強大な勢力をもった。石山合戦で石山本願寺に味方して織田信長軍と戦ったが、のち、豊臣秀吉に滅ぼされた。根来寺衆。根来法師。
ねごろぬり【根来塗】
中世、根来寺やその近辺で主に日用品として作られた漆器。黒漆で下塗りした上に朱漆を塗ったものが多い。長年の使用で黒漆が斑文 (はんもん) となってあらわれたものが茶人に好まれたため、それを意図的に表現したものもある。
ねごろほうし【根来法師】
⇒根来衆