矢でも鉄砲でも持って来い
どんな手段を使ってもかまわないからかかってこい。腹を据えた場合や半分やけになった場合などに発する言葉。
矢の如し
きわめて速いこと、速くまっすぐに進むことのたとえ。「光陰—」「帰心—」
矢の催促
続けて激しくせきたてること。
矢の使い
度々来る急ぎの使い。「此の事を聞きて、—をたてたりけるこそ難義なれ」〈仮・是楽物語〉
矢のよう
素早く、またまっすぐであるさまのたとえ。「—な送球」
矢も盾もたまらない
思い詰めて、こらえることができない。気がせいて、じっとしていられない。「母親の病状が心配で—◦ない」
矢を射るが如し
動作や物事の進行の速度がきわめて速いことのたとえ。
矢を矧ぐ
(「矧ぐ」が四段活用の場合)竹に羽をつけて矢を作る。「矢部 (やはぎべ) をして—・がしむ」〈綏靖紀〉 (「矧ぐ」が下二段活用の場合)弓に矢をつがえる。「—・げて走らせけれども」〈宇治拾遺・三〉
矢を向ける
攻撃の目標とする。「失言に非難の—・ける」
野に遺賢無し
《「書経」大禹謨から》すぐれた人物はすべて官について民間に残っていない。人材が集まって正しい政治が行われていることをいう。 [補説]「野 (や) 」は民間の意。「のにいけんなし」とは読まない。