・・・ このあとがきを書いている一九四九年四月十日の日本は、きょうから一週間を政府のきめた婦人の日として、新聞にはエリノア・ルーズヴェルト夫人からのメッセージがのせられている。日本の婦人が参政権を得て三週年を迎えたよろこびのあいさつに添えて、・・・ 宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」
・・・小松清氏はアンドレ・ジイドのメッセージの一節「今日、ソヴェトは文学なり芸術なりの領域において、コムニスト的個人主義を設定することに努めなければならない」という言葉を結語として「われわれの主張する全的人間性の観念の上に立った個人主義」を、日本・・・ 宮本百合子 「新年号の『文学評論』その他」
・・・ さっき藤森さんが提案されたように、この大会を機会に世界の民主的文学団体へ向って私たちのメッセージを送るということは、この日本独特であって、しかも世界に連なった平和と民主主義文学運動の実際を知り合うために大変いいことだと思います。・・・ 宮本百合子 「討論に即しての感想」
・・・そうでないことは、当時行かれなかった日本代表たちのメッセージを見てもわかる。講和についてのおとといの首相の演説は、何よりさきに、わたしたちに次のことを警戒させる。来るべき講和がどういう形をもってはじまるにせよ、その条件として日本が「次の戦争・・・ 宮本百合子 「人間イヴの誕生」
・・・ 赤い布をかけた机に向っている五人の書記が、順ぐり出て、「日本プロレタリア作家同盟第三回大会へのメッセージ!」と声を張りあげ、情熱をもって、各友誼団体からのメッセージを読みあげた。が、文句が「革命」「ハリコフ」という市の名、「共・・・ 宮本百合子 「文芸時評」
出典:青空文庫