すみよしおどり【住吉踊(り)】
大阪の住吉大社の御田植神事に行われる踊り。歌い手は上に御幣をつけ、縁に幕を垂らした大傘を立て、手の割り竹で傘の柄を打ちながら歌う。数人(本来は四人)の踊り手は縁に幕を垂らした菅笠 (すげがさ) をかぶり、口を白布で隠し、手にうちわを持って踊る。江戸時代には願人坊主が大道芸として流布し、かっぽれ・万作踊りなどに影響を与えた。《季 夏》
すみよしく【住吉区】
⇒住吉
すみよしぐけい【住吉具慶】
[1631〜1705]江戸前期の画家。京都の人。名は広澄。通称、内記。父如慶の画業を継ぎ、精細緻密 (ちみつ) な大和絵を制作。幕府の奥絵師となり、住吉派興隆の基礎を築いた。
すみよしじょけい【住吉如慶】
[1599〜1670]江戸前期の画家。堺の人。京都・江戸で活躍。具慶の父。名は広通。通称、内記。土佐派に属したが、勅命により、鎌倉時代の画家、住吉慶恩(慶忍)の画系を復興するため住吉を名のり、住吉派の祖となった。
すみよしじんじゃ【住吉神社】
山口県下関市にある神社。祭神は住吉神 (すみのえのかみ) (底筒男命 (そこつつのおのみこと) ・中筒男命 (なかつつのおのみこと) ・表筒男命 (うわつつのおのみこと) )ほか四神。本殿は国宝。長門 (ながと) 国一の宮。 長崎県壱岐 (いき) 市にある神社。祭神は住吉神。 福岡市博多区にある神社。祭神は住吉神ほか二神。筑前国一の宮。 北海道小樽市にある神社。祭神は住吉神。 ⇒住吉大社 (すみよしたいしゃ)
すみよしたいしゃ【住吉大社】
大阪市住吉区にある神社。旧官幣大社。祭神は住吉神 (すみのえのかみ) (底筒男命 (そこつつのおのみこと) ・中筒男命 (なかつつのおのみこと) ・表筒男命 (うわつつのおのみこと) )・神功皇后。本殿は住吉造りで国宝。摂津国一の宮。住吉神社。
すみよしづくり【住吉造(り)】
神社本殿形式の一。切妻造り、妻入りで、屋根は反りがなく、棟に千木 (ちぎ) と鰹木 (かつおぎ) を置く。内部は二室に分かれ、それぞれの正面に板扉を設ける。住吉大社本殿が代表例。
すみよしどりい【住吉鳥居】
住吉大社などにみられる鳥居の形式。明神鳥居の柱・笠木・島木が角材になり、貫 (ぬき) が柱内に収まるもの。
すみよしにんぎょう【住吉人形】
住吉で製作された土製の人形。喜々猿・千疋猿 (せんびきざる) など。
すみよしは【住吉派】
大和絵の流派の一。住吉如慶を祖とし、その子具慶が江戸幕府の奥絵師となって、京都の土佐派と並び称されるようになった。