ろっぽうぐみ【六方組】
江戸時代、万治・寛文(1658〜1673)のころ、大小を差し、異様の風体で江戸市中を徘徊 (はいかい) した侠客団。鉄砲組・笊籬 (ざる) 組・鶺鴒 (せきれい) 組・吉屋組・大小神祇組・唐犬組の6団体があった。
ろっぽうことば【六方詞】
江戸時代、六方組などが好んで用いた、荒っぽい特殊な言葉遣い。関東方言に基づく粗野な武家言葉の一種。「なだ(涙)」「こんだ(事だ)」「ぶっかける(打ちかける)」などの類。
ろっぽうさいみつじゅうてん【六方最密充塡】
最密充塡構造の一。同じ大きさの球の列を重ねるとき、1層目のすきまの上にはまるように2層目を置き、3層目が初層の真上にくるもの。各球の中心を格子点とすると六方晶系の格子となる。
ろっぽうしゅう【六方衆】
中世、奈良興福寺の僧兵。
ろっぽうしょうけい【六方晶系】
結晶系の一。長さの等しい3本の結晶軸が同一平面上で互いに120度の角で交わり、さらにこの三軸と直交する結晶軸をもつもの。形は六角柱が基本で、水晶・方解石などにみられる。
ろっぽうせき【六方石】
《六角柱状であるところから》水晶の異称。
ろっぽうしょうちっかほうそ【六方晶窒化硼素】
硼素の窒化物である窒化硼素のうち、六方晶系の結晶構造をもつもの。黒鉛と同じ層状構造をもち、単層のグラフェンと似た構造をとる。化学的に安定で、耐熱性・絶縁性に優れる。h-BN(hexagonal boron nitride)。HBN。