れいきじょうたい【励起状態】
量子力学的な系の原子・分子などのとりうる状態のうち、最もエネルギーの低い基底状態よりもエネルギーが高い状態。この状態にある原子や分子は、ふつう光を放出してより低いエネルギー状態へ移行する。
れいきこう【励起光】
蛍光体などの物質に励起を引き起こす光の総称。紫外線のほか、可視光、X線が利用され、外部からの励起光のエネルギーを吸収して基底状態に戻るときに蛍光や燐光を発する。励起光と放射される光(蛍光・燐光)はそれぞれ波長が異なり、一般に放射される光の波長の方が長い(ストークスの法則)。
れいきし【励起子】
半導体や絶縁体において、外部からの光などによって励起された電子と正孔がクーロン力で結びついた対。特にその対を、結晶中を伝播する一つの中性の粒子とみなしたものをさす。エキシトン。