十二単(じゅうにひとえ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・二つの溪の間へ楔子のように立っている山と、前方を屏風のように塞いでいる山との間には、一つの溪をその上流へかけて十二単衣のような山褶が交互に重なっていた。そしてその涯には一本の巨大な枯木をその巓に持っている、そしてそのためにことさら感情を高め・・・
梶井基次郎
「蒼穹」
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・・・藤原時代というと十二単衣ばかりを思いおこすけれども当時一般の女ははだしか又は藁草履でさらさない麻を着るような生活をしていた。綿というものは貴重品だった。徳川時代になって服装は、一層複雑に当時の封建社会の矛盾をてらし出すようになった。 擡・・・
宮本百合子
「衣服と婦人の生活」
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