・・・「めぐみ深い在天の神様、私どもをお助けください」 と言って天の一方を見上げながらおかあさんがいのりますと、そこに蝶のような羽ばたきをさせながら、小さな雲雀がおりていました。そしてそれが歌をうたいますと、雄羊は例の灰色の土塊の中にすが・・・ 著:ストリンドベリアウグスト 訳:有島武郎 「真夏の夢」
・・・の気象を養ったら、何となく人生を超絶して、一段上に出る塩梅で、苦痛にも何にも捉えられん、仏者の所謂自在天に入りはすまいかと考えた。 そこで、心理学の研究に入った。 古人は精神的に「仁」を養ったが、我々新時代の人は物理的に養うべきでは・・・ 二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
出典:青空文庫