弓折れ矢尽きる
戦いにさんざんに負けること、また、力尽きてどうにもならないことのたとえ。刀折れ矢尽きる。「—・きて敵の軍門に降る」
弓と弦
曲がったものと、まっすぐなもの。また、回り道と近道とのたとえ。
弓は袋に太刀は鞘
弓は弓袋に、刀はさやに収まっている。世の中が平和であることのたとえ。
弓は三つ物
弓は騎射の三式、すなわち流鏑馬 (やぶさめ) ・笠懸 (かさがけ) ・犬追物 (いぬおうもの) が重要である。
弓を鳴らす
悪霊・けがれなどを払うまじないとして、手で弓の弦を引いて鳴らす。鳴弦 (めいげん) する。弦打 (つるう) ちをする。弓を引く。弓鳴らしをする。
弓を外す
弓の弦を外す。武装解除する意を表す。「若干の軍は皆—・し、大刀 (たち) 棄て」〈今昔・一〇・三一〉
弓を引く
1 「弓を鳴らす」に同じ。 2 弓に矢をつがえて射る。弓を射る。 3 反抗する。背く。楯 (たて) つく。「親会社に—・くわけにはいかない」 [補説]3の意味で、「弓矢を引く」とするのは誤り。