おいえきょうげん【御家狂言】
浄瑠璃・歌舞伎で、御家騒動や仇討 (あだう) ちなどを扱った狂言の総称。伊達 (だて) 騒動に取材した「伽羅先代萩 (めいぼくせんだいはぎ) 」など。御家物。
おいえげい【御家芸】
1 その家に伝わる独特の芸。歌舞伎の市川家の「勧進帳」の類。 2 最も得意とする事柄。「柔道は日本の—」
おいえさま【御家様】
近世、上方で中流以上の商家の主婦を敬っていった語。おえさま。「よい衆の娘子達や、—方」〈浄・油地獄〉
おいえそうどう【御家騒動】
1 江戸時代、大名などの家中で、家督相続や権力争いなどから起こった紛争。加賀・伊達 (だて) ・黒田・鍋島 (なべしま) 藩などのものが有名。 2 会社・団体などの内輪もめ。内紛。
おいえほお【御家頰】
兜 (かぶと) の付属品の名称。面頰 (めんぼお) の、しわもひげもないもの。
おいえもの【御家物】
⇒御家狂言
おいえりゅう【御家流】
1 和様書道の流派の一。江戸時代、幕府の文教政策で広く一般に流布した青蓮院 (しょうれんいん) 流をいう。 2 香道の流派の一。三条西実隆 (さんじょうにしさねたか) が創始。