ねんぶつおうじょう【念仏往生】
仏語。一心に阿弥陀仏を念じ、または名号 (みょうごう) を唱えて、極楽に往生すること。→諸行往生
ねんぶつおどり【念仏踊(り)】
太鼓・鉦 (かね) などを打ち鳴らし、節をつけて念仏や和讃 (わさん) を唱えながら踊ること。また、その踊り。空也上人が始め、鎌倉時代に一遍上人によって広められたものという。のち芸能化して、近世初期には女歌舞伎にも取り入れられた。空也念仏。踊り念仏。
ねんぶつこう【念仏講】
1 仏教で、念仏を修行する信者の集まり。念仏を行う講中。のち、頼母子講 (たのもしこう) と同様なものに変わった。 2 輪姦 (りんかん) すること。「無住のあき寺、お娘を正坐に取りまいて、—をはじめるつもり」〈人・梅児誉美・初〉
ねんぶつざんまい【念仏三昧】
心をもっぱらにして仏を念じること。また、一心に念仏を唱えること。
ねんぶつじゃく【念仏尺】
近世以前用いられた竹尺の一。曲尺 (かねじゃく) より4厘長い。近江 (おうみ) 国の伊吹山から発掘された念仏塔婆に刻まれた尺度に拠るところからの称といわれる。
ねんぶつしゅう【念仏宗】
念仏によって極楽浄土に往生することを求める宗派。浄土宗・浄土真宗・時宗 (じしゅう) など。
ねんぶつせん【念仏銭】
絵銭 (えぜに) の一。南無阿弥陀仏の六字の名号を鋳出したもの。
ねんぶつだい【念仏鯛】
テンジクダイ科の海水魚。全長12センチ。体は長楕円形で側扁し、桃色で、上あごから背のほうと目を通るものと2本の黒いすじが走る。雄は卵を口に入れて守る習性がある。本州中部以南に分布。
ねんぶつどう【念仏堂】
寺院内に設けた、念仏修行のための堂。
ねんぶつもん【念仏門】
念仏によって浄土に往生することを願う法門。浄土教をいう。