朝には紅顔ありて夕べには白骨となる
《和漢朗詠集・下の「朝に紅顔あって世路に誇れども、暮 (ゆふべ) に白骨となって郊原に朽ちぬ」から》この世は無常で、人の生死は予測できないことをいう。
朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり
《「論語」里仁 (りじん) から》朝に人としての大切な道を聞いて悟ることができれば、その晩に死んでも心残りはないという意。
朝に夕べを謀らず
《「春秋左伝」昭公元年から》朝にその日の夕方のことを考えないの意から、先のことを考えない、また、考える余裕がないことをいう。朝に夕べを慮 (おもんぱか) らず。
あしたどころ【朝所】
「あいたんどころ」に同じ。「事(=豊明ノ節会)果てて、高御座 (たかみくら) より—へなりぬ」〈中務内侍日記・下〉
あしたのつゆ【朝の露】
朝、草葉に置いた露。はかない人生のたとえに用いる。「—に異ならぬ世を」〈源・夕顔〉