すだれがい【簾貝】
マルスダレガイ科の二枚貝。浅海の砂底にすむ。貝殻は横長の楕円形で、殻長約6センチ。殻表にすだれ状の輪脈があり、淡褐色の地に褐色の放射帯がある。本州・九州に分布。食用。《季 春》
すだれごし【簾越し】
すだれを隔ててすること。「—に声をかける」
すだれぶ【簾麩】
薄く作り、すのこの間に挟んで細い筋をつけた麩。
すだれコリメーター【簾コリメーター】
細い金属を横に並べた2枚のすだれを平行に配置し、遠方の天体からのX線を観測する装置。X線などの高エネルギーの電磁波は、可視光のように鏡で反射させたりレンズで屈折させたりすることが不可能だが、このすだれを用いることにより特定の方向からのX線のみが検出器に入射するため、すだれの間隔や向きを変えることでX線源の位置や分布を調べることができる。昭和40年代に日本の天文学者小田稔が考案した。