くれないのしょうぞく【紅の装束】
成人の用いる単 (ひとえ) や袴 (はかま) などの色を紅とした服装。
くれないのなみだ【紅の涙】
《「紅涙 (こうるい) 」を訓読みにした語》 1 嘆き悲しんで出す涙。血の涙。「七人、—を流して惜しむ」〈宇津保・俊蔭〉 2 感動のあまり出す涙。感涙。「唐 (もろこし) の人々もこの世の人も聞くかぎり、—を流して」〈浜松・二〉
くれないのは【紅の葉】
《「紅葉 (こうよう) 」を訓読みにした語》もみじ。「幾しほのもみぢふりてかたつた姫—を深く染むらむ」〈相模集〉
くれないのはかま【紅の袴】
十二単などの女房装束で、成人女子が用いた紅染めの袴。緋 (ひ) の袴。
くれないのふで【紅の筆】
軸の赤い、婦人用の筆。転じて、恋文。「ふみそめて思ひ帰りし—のすさみをいかで見せけむ」〈金葉・恋上〉
くれないもみじ【紅紅葉】
女房の衣の襲 (かさね) の色目。紅・山吹・黄・青・濃紅・淡紅の順に重ねるもの。