けごんえ【華厳会】
華厳経を講読・讃嘆 (さんだん) する法会。3月14日に東大寺で行われる。
けごんきょう【華厳経】
大乗経典。華厳宗の根本聖典。漢訳には東晋の仏駄跋陀羅 (ぶっだばっだら) 訳の60巻本、唐の実叉難陀 (じっしゃなんだ) 訳の80巻本、唐の般若 (はんにゃ) 訳の40巻本の3種がある。釈迦が成道 (じょうどう) した悟りの内容を表明した経典とされ、全世界を毘盧遮那仏 (びるしゃなぶつ) の顕現とし、法界縁起・無尽縁起を説く。大方広仏華厳経。
けごんじ【華厳時】
天台宗で説く五時 (ごじ) の第一。釈迦が成道 (じょうどう) 後、ただちに華厳経を説いたとする最初の21日間。
けごんしゅう【華厳宗】
華厳経をよりどころとする仏教の宗派。中国唐代に賢首 (げんじゅ) 大師法蔵が大成し、日本には、唐僧道璿 (どうせん) によって天平8年(736)伝えられたという。東大寺が造営されてのち広められた。南都六宗の一。けごん。