走り抜ける(はしりぬける)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・それから麦畑をぐるぐる廻る、鍵の手に大根畑を走り抜ける、蜜柑山をまっ直に駈け下りる、――とうとうしまいには芋の穴の中へ大男の半之丞を振り落したまま、どこかへ行ってしまいました。こう言う災難に遇ったのですから、勿論火事などには間に合いません。・・・
芥川竜之介
「温泉だより」
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・・・旅人は横穴にはいって、波の引くのを待っていて、狭い巌石の下の道を走り抜ける。そのときは親は子を顧みることが出来ず、子も親を顧みることが出来ない。それは海辺の難所である。また山を越えると、踏まえた石が一つ揺げば、千尋の谷底に落ちるような、あぶ・・・
森鴎外
「山椒大夫」
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