足袋跣(たびはだし)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ 火事の最中、雑所先生、袴の股立を、高く取ったは効々しいが、羽織も着ず……布子の片袖引断れたなりで、足袋跣足で、据眼の面藍のごとく、火と烟の走る大道を、蹌踉と歩行いていた。 屋根から屋根へ、――樹の梢から、二階三階が黒烟りに漾う上へ・・・
泉鏡花
「朱日記」
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・・・ 小林と秋山の、どっちも十歳になる二人の男の児が、足袋跣足でかけ出した。 仕事の済んでしまった後の工事場は、麗らかな春の日でも淋しいものだ。それが暗い吹雪の夜は、況して荒涼たる景色であった。 二人の子供は、コムプレッサー、鍛冶場・・・
葉山嘉樹
「坑夫の子」
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