こんごうはんにゃ【金剛般若】
「金剛般若経」の略。
こんごうはんにゃきょう【金剛般若経】
大乗経典。1巻。鳩摩羅什 (くまらじゅう) 訳が著名。一切法の空 (くう) ・無我を説き、特に禅宗の系統で重んじられた。金剛般若波羅蜜経。金剛経。
こんごうふえ【金剛不壊】
きわめて堅固で、こわれないこと。「—の信仰」
こんごうぶっし【金剛仏子】
密教の灌頂 (かんじょう) を受けた者。金剛の名号を受けた者。
こんごうやしゃ【金剛夜叉】
「金剛夜叉明王」の略。 「金剛夜叉法」の略。
こんごうやしゃほう【金剛夜叉法】
密教で、金剛夜叉明王を本尊とし、主として降伏 (ごうぶく) を祈る修法。
こんごうやしゃみょうおう【金剛夜叉明王】
《(梵)Vajra-yakṣaの訳》五大明王の一。北方を守護し、悪魔を降伏 (ごうぶく) する。三面六臂 (ろっぴ) で、中心の面は五眼。火炎を負い、怒りの相を表す。杵 (しょ) ・箭 (せん) ・剣・弓などを持つ。金剛夜叉。金剛薬叉 (やくさ) 。
こんごうりき【金剛力】
金剛力士のような大力。非常に強大な力。
こんごうりきし【金剛力士】
《(梵)Vajra-pāṇiの訳》金剛杵 (しょ) を持って仏法を守護する神。大力をもって悪魔を降伏 (ごうぶく) する。寺門の左右に置かれる。門の向かって右を密迹 (みっしゃく) 金剛、左を那羅延 (ならえん) 金剛という。仁王。金剛手。金剛神。
こんごうりゅう【金剛流】
能のシテ方の流派の一。大和猿楽坂戸座の流れで、幕末までは金剛座といった。室町時代の坂戸孫太郎氏勝を流祖とする。現在は京都に本拠をもつ。