えんぶじゅ【閻浮樹】
閻浮提の雪山 (せっせん) の北、香酔山 (こうすいせん) 南麓の無熱池 (むねっち) のほとりに大森林をなすという大木。
えんぶしゅう【閻浮洲】
⇒閻浮提 (えんぶだい)
えんぶだい【閻浮提】
《(梵)Jambu-dvīpaの音写》仏教の世界観で、人間世界のこと。この世。現世。世界の中心である須弥山 (しゅみせん) の四方にある大陸のうち、南方にあり、閻浮樹が生えているとされ、もとはインドをさした。閻浮洲 (えんぶしゅう) 。南閻浮提。南贍部洲 (なんせんぶしゅう) 。
えんぶだごん【閻浮檀金/閻浮提金】
《(梵)Jambūnada-suvarṇa》閻浮樹の森を流れる川の底からとれるという砂金。赤黄色の良質の金という。えんぶだんごん。
えんぶのちり【閻浮の塵】
この世のけがれた事物。
えんぶのみ【閻浮の身】
人間世界に生まれた身。凡夫 (ぼんぷ) 。