《T2KはTokai to Kamiokaの略》平成21年(2009)に始まったニュートリノ振動を精密に検証する実験の通称。正式名称は「東海神岡間長基線ニュートリノ振動実験」。茨城県東海村にある加速器J-PARCでμニュートリノのビームを発生させ、約295キロメートル離れた岐阜県飛騨市のスーパーカミオカンデでニュートリノを検出する。平成16年(2004)まで行われたK2K実験よりビーム強度を高め、さらに詳しい検証を行っている。平成23年(2011)、μニュートリノが電子ニュートリノに変化したと思われる事象を世界ではじめて観測した。