・・・ また先日日比谷で行われたユネスコの大会で、ユネスコ文学のことについて演説をされました。ユネスコは中心題目として科学、教育、文化の上に平和と独立と自由とを確保して次の戦争を防止しようとする国際的組織です。 去る十二月二十日に行われた・・・ 宮本百合子 「一九四七・八年の文壇」
・・・そして、このごろのように幾年ぶりかで国の内外の往来が恢復しはじめると、ユネスコの問題にしろ国際的だし、アメリカへの留学生の出発も国際的な一つのできごとだし、織姫渡米も国際的な現象の一つとなった。 それにつけても、わたしたち日本の婦人は、・・・ 宮本百合子 「それらの国々でも」
・・・このことは、こんどの大戦後の世界に、民主主義婦人同盟ができて千百万人の婦人を組織していること、世界労働組合連合が数千万の労働者を組織していること、民主主義政党の発展、ユネスコの計画など見てもよくわかります。 日本人民の新しい社会生活と文・・・ 宮本百合子 「討論に即しての感想」
・・・その石川さんが世界平和のために、人類の平和と文化のための機関であるユネスコの役員になっていられます。そういう矛盾は日本にしか見られないと思います。そして矛盾はどこによりどころをもっているかと云えば、「お父さんは生きています。信念を貫いたので・・・ 宮本百合子 「平和運動と文学者」
・・・原子力の人類平和的利用のためにアメリカの科学者を中心として世界の科学者が努力している。ユネスコの精神は何であろうか。資本家であり、社会主義者でさえないウォーレスが、第三党をつくって、世界平和のための可能を増大することに精力を傾け、それを支持・・・ 宮本百合子 「平和への荷役」
・・・文部省がおてもりのユネスコ準備会をこしらえようとしたからには、世界ユネスコの注意をも喚起したらよい。大学法案と云い、六・三制予算丸けずりのやりかたと云い、今の政府が国民生活の真の発展について、誠意をもっていない態度はあまりあらわにすぎる。・・・ 宮本百合子 「平和をわれらに」
出典:青空文庫